借地権とは、建物利用などの目的で、地代を払って第三者の土地を借りられる権利のことです。売却や相続もできます。この借地権は、土地を所有している方や、マンション・アパートを経営している方にとっては無視できない馴染みのある法律になります。借地権は大きく分けて、借地法(旧法)と借地借家法(新法)の二種類あります。旧借地法では、借地権者側の立場を守る意味合いが強かったために、地主側とのトラブルが多くなり、借地権の取引自体が次第に減っていきました。その改善を図るために作られたのが新法である借地借家法です。土地を返還してもらうのが難しいといった、地主側に不利だった部分が改正され、更新さえすれば半永久的に借りられる旧法とは違い、更新はなく契約期間が決まっている定期借地権があります。

借地権のメリットは、借地権付きの物件だと、所有権付きの物件より安く手に入りやすくなることが挙げられます。これは、建物を購入する時に、建物の購入価格の他に保証金や権利金などがかかりますが、定期借地権の物件だと価格が抑えられていることが多いためです。また、土地の所有権があくまで地主側にあるので、土地の固定資産税を支払う義務がありません。デメリットとしては、定期借地権の物件の場合だと契約期間は50年以上とされており、借地満了時になると契約更新せずに建物を壊して更地にし、土地を地主に返さなければなりません。他にも、建物の売却や、建物の増改築の際は、地主の承諾がいります。これらを地主の承諾を得ないまま行ってしまったりするとトラブルの原因になることがあります。